松本滞在記二〇一六

2016年5月22日 - text / WORKS

松本滞在生活2日目 (4/29)

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車で松本中心部へ向かう道にはチェーン店が立ち並んでどっかで見たような光景なんだけど、建物の間から時折見える雪を残した山と、いい感じの古い空家を見るとちょっとだけ松本に来た感が出てくる。今日から設営が始まる。

お世話になっている村山人形店のムラケンさんに鍵を開けてもらって建物に入る。

この場所はかつて民芸店だった。

松本ではかなり古い民芸店で、今の駅前のロータリーがある場所で最初は営業していたらしい。

この建物になって30年くらいだろうか。去年閉店してしまったためほとんど物は残っていないが、古い松本民芸家具や三代澤本寿デザインのロゴが残っていた。

買い出しでホームセンターに向かう途中、毎年見ていたスーパーと木造の研究所が広大な空き地になっていた。ここには数年後イオンが出来る。一棟だけ残されたかなり昔の建物は爆心地に建っているような異様な光景だ。

観光地とか工芸の街とかに見えるけどやっぱり大多数のお店をやっている人や住んでいる人の感覚は他の街と同じなんだろうな。

それでも他の街よりは面白い感覚の人が集まっているから感性の平均値的なものは高いと思うのだけど。

松本に通い始めて8年が経つんだけど変化の松本でも容易に感じられる。

ずっとあるものだと思い込んでいた場所や物がいつの間にかなくなって、新しいものが出来ている。それは、僕たちの頭の中の更新のスピードでは追いつけないほど速い。

昼は駅のロータリー沿いにある蕎麦屋へ初めて入る。今年は初めてのところを攻めてみることにしてみた。きちんとした蕎麦だ。

設営をやったのち、夜は松本に帰って来た茂原さんが新しくオープンしたスペースのオープニング。皆が楽しみにしていた松本で初めてくらいのアートセンターが出来た。いつのまにか茂原さんが結婚していて、紹介された旦那さんがアーティストの村上さんだった。ビックリの連続だ。

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