松本滞在記二〇一六

2016年5月22日 - text / WORKS

松本滞在生活8日目 (5/5)

昨日(正確には今朝)まで飲んでいたのだが、案外起きれるもんでいつも通りに現在民藝館へ。

地元の新聞に載せてくれたのでシャッターを開けてからどんどん人がやってくる。年配の方は民芸店だったころに何回か来たことがあったようで、無くなったことを寂しがっていた。

小田桐は飲み過ぎたせいか遅れてやってきた。

昼は今朝まで一緒に飲んでいたガレット屋へ。お城の通りに近いのでとても混んでいた。食後に出てきた暖かい紅茶が一気に眠気を届けにきた。倉沢さんのご両親が来て色々話していたら、短パン、素足にローファーをはいた初老の男性がやってきた。民藝や美術にやたら詳しくて、自宅にあるコレクションの話しなどを延々と話した。どこまでが本当かわからないのだけど妙に信じてしまいそうになる。倉沢さんのお母さんが小声で小説家だよと教えてくれたので納得した。

夕方シャッターを閉める時に隣の喫茶店の女将にギャラリーを案内してもらった。中には色々な昔の物が置いてあって、かつて城内にあった中学校の創立100周年を記念した版画の作品が印象的だった。天守閣から灯台ように放たれた強いライトが周りの街を照らし、お堀には大きな鉄の橋がかかっていた。サーカスかフェスによくある△の旗みたいなものが色んなところにかけてあって賑やかな雰囲気なのだ。でも時代や建物の配置が合ってなくて、女将は理解に苦しむと首を傾げていたけど、想像と現実をごちゃまぜにした感じが面白かった。

木造だった松本駅舎の写真も飾ってあって昔の場所にあった松田屋さんも写っていた。駅前には人がごった返していて、お城に続く道の先には山が見えた。「あ、山の街に来たな。」と気分が上がる時の町並みだ。

夜は水蕎麦の会の打ち上げにそば処種村へ。池上邸周辺のおじさん達と一之瀬さんが毎年水で蕎麦楽しむイベントをやっている。僕たちと同じ8年目。一年に一回しか会わないけど皆僕たちを快く迎えてくれて、楽しがってくれる。とても気持ちがいい人達で大好きだ。毎年若い人達が入ってくれるので、そろそろ世代交代かなとおじさん達が話していた。散々飲んで、ボディビルダーの打った美味しい蕎麦を食べた後、菊の湯に。毎年ここでしか顔を合わせない人もいて、今日は漢方薬局のおじいちゃんと会った。小田桐はなぜか家にご飯を食べに行くほど仲が良く、この日も背中を流してもらっていた。帰りに新見君のお店に寄って一杯飲んだ。バーなのにカウンターに座っているお客さんは全員カレーを食べていてカレー屋みたいだった。

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