公園アンデパンダン展in豊島

2015年2月11日 - event / exhibition / WORKS

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日頃お世話になっている中崎透さんにオファーをいただき、先日『公園アンデパンダン展i 豊島』に参加してきました。会場の公園は、非常時に『炊事』のための機能が用意されいてる堀之内公園。「この場所に災害時の拠点となるような公園を」という熱意のこもった声が近隣の住民からあったと書いてあるので、阪神淡路大震災の経験からの不安がそうさせたのだろうと考えられる。朝到着すると近所のおばちゃんたちによって枯山水かっ!てくらい公園はきれいに均されていた。

HPを見ると『防災を意識した』とあるが、普段どれくらい防災のための活動がここで行われているのだろうか?防災は、災害を未然に防ぐための取り組みだから、いざという時のためにどれだけストレスなく使える公園なのかというのが重要になる。はずなのに、、蛇口からは水が出ない。かまどは申請しても使えない。災害時しか使えないらし。なんじゃそら。いまはその時にちゃんと使えるのを祈るばかりである。

 公園アンデパンダン展が開催された2015年2月15日。僕らはある意味での災害に出くわすだろうと予想していた。案の定なんとも言い難い、地に足をつけたいのにつける地がないさすが中崎さんというイベントだった。僕たちは、(水の出ない)災害時用炊事場に、コックをひねると暖かいコーヒーが飲める環境を作り出した。白いカップアンドソーサーに黒々した熱々のコーヒーを注ぐ。飲み終わった人は『水が出る』方の水道でカップを洗い、拭いて戻してもらった。

さきの震災時、日本人の秩序が称えられたのは記憶に新しい。しかし2015年現在、世界情勢はガラッと変わり、希望や勇気のようなものが追いやられ、これまで表に出ていなかったものたちが我慢しきれず溢れ出て、言いようのない不安で社会は覆われてしまっている。

どんな状況下だったとしても僕たちはコーヒーを淹れ続け、コーヒーのある風景をつくっていかなければならないと、心に誓うきっかけになった。


公園アンデパンダン
日時:2/15(日)11:00〜15:30(雨天中止)
※雨天中止の場合、当日9:00にHPに掲載いたします
場所:堀之内公園(豊島区上池袋3-7)
参加費:無料

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